← 一覧に戻る

小学生の読書感想文おすすめ本25選【学年別に書きやすい本を厳選】

読書のすゝめ
アイキャッチ

「読書感想文、何の本を読めばいいの?」「子どもが本を選べなくて夏休みの宿題が進まない」――そんなお悩みを抱えていませんか?

実は、読書感想文がうまく書けるかどうかは「本選び」で8割が決まるといっても過言ではありません。

この記事では、小学生の読書感想文に最適なおすすめ本を低学年・中学年・高学年の学年別にご紹介するとともに、感想文がスラスラ書ける本の選び方や書き方のコツまで、まるごと解説します。

小学生の読書感想文で「本選び」が最も重要な理由

読書感想文を出された瞬間、多くのお子さん(そして保護者の方)が頭を抱えるのは「何を読むか」という問題ではないでしょうか。実はこの本選びこそが、読書感想文の出来を大きく左右する最重要ステップなのです。

なぜなら、お子さん自身が「おもしろい」「もっと知りたい」と感じる本を選べれば、自然と感想が湧いてくるからです。逆に、興味のない本を無理に読んでも「おもしろかったです」以上の言葉が出てこず、結局あらすじを写しただけの感想文になってしまいがちです。

読書感想文が得意な子と苦手な子の違いは、文章力の差ではなく「自分に合った本を選べているかどうか」にあるケースがほとんどです。だからこそ、お子さんの学年・興味・読書経験に合った1冊を見つけることが、良い感想文を書く第一歩になります。

読書感想文に書きやすい本の選び方【5つのポイント】

では、具体的にどのような基準で本を選べばよいのでしょうか。

ポイント①:お子さん自身が「読みたい」と思った本を選ぶ

最も大切なのは、お子さん本人が興味を持てる本を選ぶことです。親が「これがいいよ」と決めてしまうと、読むモチベーションが上がらず、感想も薄くなりがちです。図書館や書店に一緒に行き、実際に手に取ってパラパラと読んでみることをおすすめします。

表紙やタイトルに惹かれた、最初の数ページを読んで続きが気になった、という感覚を大切にしてください。「この本なら最後まで読めそう」と思えるかどうかが、本選びの最大の判断基準です。

ポイント②:主人公が自分と同年代、または境遇が近い本を選ぶ

読書感想文では「自分だったらどうするか」「自分の経験と比べてどう感じたか」を書くことが求められます。主人公が同年代の子どもであれば感情移入しやすく、自然と「自分だったら……」という視点が生まれるため、感想が書きやすくなります。

ポイント③:テーマが明確で、心が動くシーンがある本を選ぶ

友情、家族の絆、命の大切さ、挑戦する勇気など、テーマがわかりやすい本は感想文の軸を立てやすいのが特徴です。また、読んでいて「ここが感動した」「ここに驚いた」と心が動くシーンがある本なら、そこを中心に感想を広げることができます。

ポイント④:学年に合った文章量・難易度の本を選ぶ

読書力にはお子さんによって個人差があります。以下を目安に、無理のないボリュームの本を選びましょう。

学年

おすすめのページ数

感想文の目安文字数

低学年(1〜2年生)

絵本〜80ページ程度

800字以内(原稿用紙2枚)

中学年(3〜4年生)

100〜200ページ程度

1,200字以内(原稿用紙3枚)

高学年(5〜6年生)

150〜300ページ程度

1,200字以内(原稿用紙3枚)

特に低学年のお子さんは、入学して間もない時期に出される宿題です。絵本でも読書感想文は十分書けますので、無理に長い本を選ぶ必要はありません。

ポイント⑤:課題図書も選択肢に入れる

毎年、全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催する「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書が発表されます。課題図書は専門の選定委員会が選んだ良書であり、学年に合わせた内容になっているため、迷ったときの選択肢としてはとても頼りになります。

◎本選びで避けたい3つの落とし穴

  • レシピ本や図鑑など、感想を広げにくいジャンルを選んでしまう
  • 教科書・雑誌など、そもそも読書感想文の対象外の本を選ぶ
  • お子さんの読書力に対してボリュームが多すぎる本を選ぶ

ただし、子どもが「図鑑(特定の本)にしか興味を示さない」というような場合は、無理に他の本を薦める必要はありません。「好きはものの上手なれ」。興味さえあれば、読書感想文はどのような本でも書けます。

【低学年(1・2年生)向け】読書感想文おすすめ本8選

低学年のお子さんには、絵が多く、ストーリーがわかりやすい絵本や短めの児童書がおすすめです。まだ長い文章を読むことに慣れていない年齢ですので、読みきれる分量であることを最優先に選びましょう。

2025年の課題図書から選ぶ

第71回青少年読書感想文全国コンクール(2025年)の小学校低学年の部では、以下の作品が課題図書に選ばれています。

『ライオンのくにのネズミ』(さかとく み雪/中央公論新社)

リンク

ライオンの学校に転校してきたネズミの物語です。体の大きさも言葉も習慣も違うライオンたちと、はたして仲良くなれるのか——。「書店員が選ぶ絵本新人賞2024」大賞を受賞した作品で、異文化理解や友だちとの関わり方について考えるきっかけになります。最後のページに仕掛けがあり、低学年でも楽しめる構成です。

『ぼくのねこポー』(岩瀬成子 作・松成真理子 絵/PHP研究所)

リンク

道で拾った猫を飼い始めた主人公。しかし転校生が「飼っていた猫がいなくなった」と話しているのを聞き……。自分の気持ちと向き合い、大切なことに気づいていく物語で、「正直でいること」「相手の気持ちを考えること」がテーマです。

『ともだち』(リンダ・サラ 作・ベンジー・デイヴィス 絵・しらいすみこ 訳/ひさかたチャイルド)

リンク

友情の素晴らしさと大切さを描いた心あたたまる絵本です。違いを超えて育まれる友情のストーリーは、子どもたちに「ともだちとは何か」を考えるきっかけを与えてくれます。

定番・ロングセラーから選ぶ

『おおきな木』(シェル・シルヴァスタイン 作・村上春樹 訳/あすなろ書房)

リンク

1本の木と少年の関係を通じて「与えること」「愛すること」を描いた世界的ベストセラーです。シンプルな絵と短い文章ながら、読む人によって感じ方が大きく異なるため、お子さんなりの感想が生まれやすい1冊です。

『スイミー』(レオ・レオニ 作・谷川俊太郎 訳/好学社)

リンク

小さな黒い魚スイミーが仲間と力を合わせて大きな魚を追い払うお話。教科書にも掲載されているなじみのある作品で、「みんなで協力することの大切さ」をテーマに書きやすい絵本です。

『ずーっと ずっと だいすきだよ』(ハンス・ウィルヘルム 作・久山太市 訳/評論社)

リンク

飼い犬エルフィーとの別れを描いた物語です。「好きなら好きと伝えることが大切」というメッセージが心に響き、ペットを飼っているお子さんなら自分の経験と結びつけて感想を書けるでしょう。

『はじめてのおつかい』(筒井頼子 作・林明子 絵/福音館書店)

リンク

5歳の女の子が初めてひとりでおつかいに行くお話。ドキドキしながら買い物をするみいちゃんの姿に、自分の経験を重ねて書きやすい定番の1冊です。

『100万回生きたねこ』(佐野洋子 作/講談社)

リンク

何度死んでも生き返る猫の物語。低学年にはやや抽象的なテーマですが、読書好きのお子さんなら「なぜ猫は最後に生き返らなかったのか」を考えることで深い感想文が書けます。

【中学年(3・4年生)向け】読書感想文おすすめ本8選

中学年になると、挿し絵の少ない児童書にも挑戦できるようになります。友情や冒険をテーマにした読みごたえのある物語や、科学・社会など幅広いジャンルへの興味が広がる時期でもあります。

2025年の課題図書から選ぶ

『先生、感想文、書けません!』(山本悦子 作/童心社)

リンク

「感想文なんて書けない!」と先生に訴える小学3年生のみずかが主人公。読書感想文に対する苦手意識をテーマにした物語で、まさに読書感想文が苦手なお子さんにぴったりの1冊です。読みながら「感想文を書くってどういうことだろう?」と自然に考えられる構成になっています。

『森に帰らなかったカラス』(さかとく み雪 作/徳間書店)

リンク

主人公とカラスの関係を温かく見守る人々の物語。嫌われがちなカラスに対する見方が変わる作品で、動物との共生や命の大切さについて考えさせられます。

定番・ロングセラーから選ぶ

『エルマーのぼうけん』(ルース・スタイルス・ガネット 作・渡辺茂男 訳/福音館書店)

リンク

りゅうの子どもを助けるためにどうぶつ島に冒険に出かけるエルマー少年の物語。ハラハラドキドキの展開に引き込まれ、「自分だったらどうする?」と考えやすい冒険ものの名作です。

『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子 著/講談社)

リンク

黒柳徹子さんの自伝的物語で、小林宗作先生が校長を務めるトモエ学園でのびのびと成長する子どもたちの姿が描かれています。「個性を大切にすること」「自由な学びとは何か」を考えるきっかけになります。累計発行部数800万部を超えるベストセラーです。

『モチモチの木』(斎藤隆介 作・滝平二郎 絵/岩崎書店)

リンク

臆病な豆太が、大好きなじさまのために夜道を走る——。「本当の勇気とは何か」を問いかける不朽の名作です。怖がりなお子さんなら主人公に共感しやすく、「勇気」というテーマで書きやすい作品です。

『ルドルフとイッパイアッテナ』(斉藤洋 作・杉浦範茂 絵/講談社)

リンク

飼い猫のルドルフが野良猫の「イッパイアッテナ」と出会い、街で生きる知恵を学んでいく物語。友情と成長がテーマで、読書好きでない子でも一気読みしやすいテンポのよさが魅力です。

『チョコレート工場の秘密』(ロアルド・ダール 作・柳瀬尚紀 訳/評論社)

リンク

ワンカさんのチョコレート工場に招待された5人の子どもたちの物語。奇想天外なストーリー展開が面白く、「欲張りな行動の結果」や「謙虚さの大切さ」について考えられます。

『かわいそうなぞう』(土家由岐雄 作・武部本一郎 絵/金の星社)

リンク

戦時中の上野動物園で実際にあった悲しい出来事をもとにした作品です。平和や命の大切さについて考えるきっかけとなり、終戦記念日前後の夏休みの課題としても定番の1冊です。

【高学年(5・6年生)向け】読書感想文おすすめ本9選

高学年は、社会問題や人間関係の複雑さを扱った作品にも挑戦できる時期です。自分の考えを深めながら、物語から得た学びを自分の言葉で表現する力が求められます。

2025年の課題図書から選ぶ

『ぼくの色、見つけた!』(志津栄子 作・末山りん 絵/講談社)

リンク

誰にでも悩みがあることに気づかせてくれる1冊です。自分のアイデンティティや「自分らしさ」について考える高学年にとって、共感しやすいテーマが詰まっています。

『マナティーがいた夏』(エヴァン・グリフィス 作・多賀谷正子 訳/ほるぷ出版)

リンク

理想と現実の間で悩み成長する少年の姿を描いた作品です。環境問題と成長物語が融合しており、中学生にもおすすめできる読みごたえのある1冊です。

定番・ロングセラーから選ぶ

『モモ』(ミヒャエル・エンデ 作・大島かおり 訳/岩波書店)

リンク

時間泥棒に奪われた人々の時間を取り戻すために冒険するモモの物語。「時間の大切さ」「本当の豊かさとは何か」というテーマは、現代の忙しい生活とも重ね合わせやすく、深い感想文が書けます。全世界で愛されるファンタジーの名作です。

『星の王子さま』(サン=テグジュペリ 作・河野万里子 訳/‎ 新潮社)

リンク

砂漠に不時着した飛行士と小さな星からやってきた王子さまの物語。「大切なものは目に見えない」というメッセージは、高学年になると深く理解できるようになります。

『ハリー・ポッターと賢者の石』(J.K.ローリング 作・松岡佑子 訳/静山社)

リンク

魔法の世界を舞台にした冒険物語。主人公のハリーが困難に立ち向かいながら成長していく姿を描いたシリーズ第1巻で、友情・勇気・自己犠牲など多くのテーマが含まれています。読みごたえがありながらも物語に没入しやすく、読書が苦手なお子さんでも一気に読み進めやすい作品です。

『走れメロス』(太宰治 著/新潮文庫ほか)

リンク

友を信じて走り続けるメロスの物語。短編で読みやすく、「信頼とは何か」「友情のために何ができるか」をテーマに自分の経験と結びつけて書きやすい古典的名作です。

『夏の庭 ─ The Friends ─』(湯本香樹実 著/新潮文庫)

リンク

3人の小学6年生が「人の死」をきっかけに、近所のおじいさんとの交流を通じて成長していく物語です。「死と生」「世代を超えた友情」というテーマを通じて、深く考えさせられる作品です。

『精霊の守り人』(上橋菜穂子 著/新潮文庫)

リンク

女用心棒バルサが精霊の卵を宿す皇子チャグムを守って冒険する壮大な物語。国際アンデルセン賞作家賞を受賞した上橋菜穂子さんの代表作で、異文化理解や使命感について深く考えられるファンタジーです。

『Wonder(ワンダー)』(R.J.パラシオ 作・中井はるの 訳/ほるぷ出版)

リンク

顔に障がいを持つ少年オーガストが初めて学校に通い始める物語です。「見た目の違い」「思いやり」「正しい行いとは何か」を深く考えさせてくれます。映画化もされており、映像と原作を比べるという切り口で感想文を書くこともできます。

◎読書が苦手なお子さんへのヒント

普段あまり本を読まない高学年のお子さんには、映画化された作品の原作を読んでみるのもおすすめです。映像でストーリーを把握していれば、文章を読んでもイメージがつかみやすく、「映像と小説の表現の違い」という独自の視点で感想文を書くこともできます。

読書感想文がスラスラ書ける!書き方のコツ5ステップ

良い本を選んだら、いよいよ読書感想文を書いていきましょう。ここでは、お子さんが自分の力で感想文を仕上げられる5つのステップを解説します。

ステップ①:読みながら付箋を貼る

本を読みながら、「おもしろい」「びっくりした」「悲しい」「なぜだろう?」と感じた場所に付箋を貼っておきましょう。何度も読み返す手間が省けますし、感想文に書く材料がそのまま集まります。付箋の枚数の目安は、低学年で2〜3枚、中学年で3〜4枚、高学年で4〜5枚です。

ステップ②:付箋の場所について「なぜそう感じたか」を考える

付箋を貼った箇所について、「なぜ心が動いたのか」を深掘りします。保護者の方が「どうしてそこが気になったの?」「自分だったらどうする?」と問いかけてあげると、お子さんの考えが引き出されやすくなります。このやりとりをメモしておくと、感想文の素材になります。

ステップ③:「はじめ・なか・まとめ」の構成を作る

いきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、まず全体の骨組みを考えましょう。

  1. はじめ:本を選んだきっかけ、読む前の印象、あらすじ(3〜5行程度の簡潔なもの)
  2. なか:心に残った場面と、それについて感じたこと・考えたこと。自分の体験と比べた内容
  3. まとめ:本を読んで学んだこと、これからの生活にどう活かしたいか

ステップ④:下書きを書く

構成に沿って下書きを進めます。最初から完璧に書こうとせず、思ったことをどんどん書き出すのがコツです。あらすじは「誰が」「何をする話か」を簡潔に伝える程度に留め、感想文全体の7〜8割は「自分が感じたこと・考えたこと」で埋めることを意識しましょう。

◎ありがちな失敗

読書感想文でよくある失敗が、あらすじの紹介で大半の文字数を使ってしまうパターンです。感想文はあくまで「あなたがどう感じたか」を書くものです。あらすじは全体の2割以内にまとめ、残りは自分の感想・意見・体験を書くようにしましょう。

ステップ⑤:推敲して清書する

下書きが完成したら、声に出して読み返してみましょう。読みにくい部分や意味が通じにくい部分が見つかりやすくなります。修正が済んだら、原稿用紙に清書します。段落の最初を1マス下げる、題名は3マス下げるなど、原稿用紙のルールも確認しておくと安心です。

◎感想文で使える「魔法の接続語」

「たとえば」:自分の体験を具体的に書くときに。「たとえば、ぼくも転校したとき、主人公と同じ気持ちでした」

「もしも」:想像力を広げるときに。「もしも自分が主人公だったら、きっと怖くて逃げてしまったと思います」

「〜だと思っていたけど」:考えの変化を書くときに。「最初はわがままな子だと思っていたけど、本当は寂しかったのだと気づきました」

より詳しいことは「小学生の読書感想文の書き方」で解説していますので、ぜひご確認ください。

保護者がサポートするときの3つの心がけ

読書感想文は基本的にお子さん本人が書くものですが、特に低学年では保護者のサポートが必要な場面もあります。ただし、サポートの仕方を間違えると逆効果になることも。以下の3点を心がけましょう。

心がけ①:本選びは最終的にお子さんに決めてもらう

いくつか候補を提案するのはOKですが、最終的にどの本を読むかはお子さん自身に選ばせてください。自分で選んだという意識があると、「なぜこの本を選んだか」という感想文の書き出し部分が自然に書けるようになります。

心がけ②:読み聞かせは「ズル」ではない

低学年のお子さんの場合、保護者が読み聞かせをしてあげることは決して「ズル」ではありません。学校の授業でも、先生がまず音読してから感想を書く流れが一般的です。1回聞くだけですべてを理解することはできませんが、話の流れが頭に入るため、自分で読み直したときにより深く感想を持てるようになります。

心がけ③:「答え」を教えるのではなく「問いかけ」をする

「こう書きなさい」と指示するのではなく、「このとき主人公はどんな気持ちだったと思う?」「あなただったらどうする?」と問いかけることで、お子さん自身の言葉を引き出してあげましょう。感想文はお子さんの考えが反映されてこそ価値があります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 読書感想文は絵本で書いてもいいの?

はい、特に低学年では絵本で感想文を書くことはまったく問題ありません。学校から特に指定がなければ、お子さんが最後まで読みきれて、感想を持てる本を選ぶことが大切です。絵本であっても、深いテーマを持つ作品はたくさんあります。

Q2. 課題図書と自由図書、どちらで書くのがいいの?

どちらでもOKですが、コンクールへの応募を考えている場合は、課題図書の方が「課題読書」部門で応募できるため有利とされることもあります。一方、自由図書はお子さんの興味に合った本を選びやすいメリットがあります。読書感想文全国コンクールでは課題図書・自由図書どちらでも応募可能です。

Q3. 読書感想文の最適な文字数はどのくらい?

全国コンクールの規定では、小学校低学年は本文800字以内(原稿用紙2枚)、小学校中学年・高学年は本文1,200字以内(原稿用紙3枚)です。学校から文字数の指定がある場合はそちらに従ってください。指定がない場合は、この文字数を目安にするとバランスの良い感想文になります。

Q4. 同じ本で毎年感想文を書いてもいい?

ルール上は問題ありません。ただし、学年が上がるにつれて新しい本に挑戦する方が、読書の幅が広がりますし、成長に合った感想が書けるようになります。毎年新しい本を選ぶことで、お子さんの読書体験も豊かになります。

Q5. 親が手伝いすぎると先生にバレる?

先生方は多くの児童の文章を見てきていますので、明らかに大人が書いた文章はわかるものです。保護者の役割は「一緒に考える相談相手」であり、「代わりに書く人」ではありません。問いかけやメモのサポートに留め、文章そのものはお子さんの言葉で書いてもらいましょう。お子さんらしい表現の方が、結果的に魅力的な感想文に仕上がります。

まとめ:読書感想文を「楽しい学び」に変えよう

この記事でお伝えした内容を振り返ります。

  • 読書感想文の出来は「本選び」で8割が決まる。お子さんの興味・学年・読書力に合った本を選ぶことが最も重要
  • 低学年は絵本や短い物語、中学年は冒険や友情もの、高学年は社会問題や人間関係の深いテーマがおすすめ
  • 迷ったときは2025年の課題図書も有力な選択肢。専門の選定委員会が選んだ良書が揃っている
  • 書き方は「付箋を貼る → なぜを考える → 構成を作る → 下書き → 清書」の5ステップで進めるとスムーズ
  • あらすじは2割以内に抑え、残り8割は自分の感想・考え・体験を書くことを意識する
  • 保護者は「答えを教える」のではなく「問いかける」サポートを心がける

読書感想文は「面倒な宿題」と思われがちですが、自分に合った本と出会えれば、お子さんにとって一生忘れられない読書体験になる可能性を秘めています。ぜひこの記事を参考に、お子さんにぴったりの1冊を一緒に見つけてあげてください。この夏の読書感想文が、お子さんの「本って楽しい!」という気持ちの入口になることを願っています。

この記事を書いた人
森元仁隆
森元仁隆

元新聞記者。現場で培った取材力と表現力を基に、読者に価値ある実践的な知見を提供します。